非上場株式・少数株式トラブルの解決事例8【ホタルいか総業事件(仮称)】

非上場株式・少数株式トラブルの解決事例8【ホタルいか総業事件(仮称)】

非上場株式・少数株式トラブルについて、裁判所に株価決定申立を行った事例は多数存在し、裁判所の株価決定申立において、どのような要素がどのように考慮され、また、裁判外での交渉を行った事例については、どのような要素を考慮されどのような経緯をたどって、実際の株価決定や株価合意に至ったかについて、ここで解説をさせて頂きます。

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事例

母親と長男と次男と従兄弟で対象会社の株式を約4分の1ずつ保有していたが、経営方針での意見の対立から、次男と従兄弟が解任され、会社から追い出され、5年間にわたって、毎年の株主総会での対立が続いていた事例

依頼者

次男と従兄弟

相手方

会社と長男

事案の概要

母親と長男と次男と従兄弟で対象会社の株式を約4分の1ずつ保有していたが、経営方針での意見の対立から、次男と従兄弟が解任され、会社から追い出され、5年間にわたって、毎年の株主総会での対立が続いていた事例

対象会社は非常に田舎の会社で閉鎖的な会社であり、社長である長男としても、目立ちたくない、バレないようにコソコソと儲けれればそれが一番良い、との考えが強く、意見を言う者はすべて排除し、自分の役員報酬を倍増させ、会社を支配し、他の親族や役員・従業員を圧迫しつつ、独裁者として振る舞い、自由気ままに経営をしていた。

結果

弁護士を交えた話し合いののち、話し合いがまとまらずに3 月くらいの時間が過ぎたところ、突然、深夜、長男の社長から次男と従兄弟宛に電話があり、時価よりは低い価格であったものの、急遽、株式を全部買い取るとの申し出があり、退職慰労金も払ってもらえるという状況となった。

※なお、事件名はあくまで仮称であり、実際の当事者や実際の事件名とは異なったものを使用し、かつデフォルメしている。

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